第178回 《経済》 数年後めどに浜松・高丘製作所を閉鎖 ユタカ技研

《経済》　数年後めどに浜松・高丘製作所を閉鎖　ユタカ技研

効率の向上へ生産拠点を再編 　ユタカ技研は２８日、数年後をめどに高丘製作所（浜松市中区）を閉鎖して、国内４工場体制を３工場体制に再編すると発表した。ホンダが二輪の組立 を九州に移管したことから、仕事量が減っていたため。９月末で１３５人いる同製作所の従業員は、ユタカグループ全体で引き受ける。 　高丘製作所は、二輪車用のディスクブレーキや船外機部品、四輪車用の排気関連部品を製造。国内の二輪・四輪市場の先行きが不透明な中で、生産効率の向上とコスト競争力の強化を図るため浜松地区での工場再編を考えた。 　二輪車のディスクブレーキを本社機能がある豊製作所（浜松市東区）に集約。四輪排気部品は、三重製作所（津市）や嵐山製作所（埼玉県嵐山町）などへの再編を考えている。２８日の取締役会で再編を検討する決議をした。 　ホンダは２００９年までに、浜松製作所（浜松市中区）で行っていた二輪車生産を熊本製作所（熊本県大津町）に移管。このため高丘製作所のオートバイ部品製造はピークの８割減となるなど落ち込んでいた。 　高丘の閉鎖時期は未定だが、「２、３年後までに」（ユタカ技研）としている。